今回は、実際に家一軒分の不用品を処分した話ではありません。『もし今、家の中を丸ごと空にすることになったら?』と仮定して、私なら何をどう手放すかをジャンルごとに考えてみます。
まず私は家電から確認します。家電は大きくて重いものが多いうえ、製造から年数が経つと買取が難しくなる商品もあります。さらに、冷蔵庫や洗濯機などは処分するときにもルールや費用が関係してくるため、後回しにすると片付けの途中で困りやすいからです。そこで今回は、リサイクルショップで働いている私なら、家1軒分の家電をどう仕分けるかを、実際の現場で考える順番に沿って紹介します。
まずは家電の「製造年式」を確認する
家電を片付けるとき、最初に確認したいのが製造年式です。私がこれまで働いてきたリサイクルショップでは、家電などは製造から5~8年程度を買取の目安としていることが多く、商品によっても違いました。そのため、家にある家電を見つけたら、まず製造年式を確認します。 ただし、年式だけで買取できるかどうかが決まるわけではありません。比較的新しい商品でも状態や需要によって買取できない場合がありますし、反対に古くても商品によっては買い取ってもらえる可能性があります。 家電を片付けるときは、「新しいから売れる」「古いから捨てる」と最初から決めつけず、年式を確認したうえで、その商品の状態や需要も見ていくのがおすすめです。
冷蔵庫
冷蔵庫は大きくて重いため、家1軒分を片付けるときには早めに判断したい家電です。まず確認するのは、ドアの内側などに貼られているシール。ここに製造年式が記載されています。

比較的新しい冷蔵庫で、状態にも問題がなければ、私はリサイクルショップの出張買取を検討します。自分で運び出すのは、壁や床を傷つけたり、無理な姿勢で持ち上げたりすることにもつながるため、大型家電は自力で運ばない方が安心です。
年式が古くて買取が難しそうな場合は、冷蔵庫は一般的な粗大ごみのようには処分できないため、処分方法を早めに確認しておきます。家電リサイクル法の対象となる家電なので、処分するときにも費用がかかる場合があります。
洗濯機
洗濯機も冷蔵庫と同じく、家電リサイクル法の対象となる家電です。まずは本体に貼られているシールなどで製造年式を確認します。側面に貼られていることが多いです。

比較的新しいものであれば、冷蔵庫と一緒に出張買取を検討します。縦型洗濯機でもドラム式でも、年式や状態、メーカーなどによって査定は変わります。
古くて買取が難しい場合は処分方法を確認する必要があります。洗濯機もかなり重く、持ち運びにくい家電なので、処分するときも無理に自分で運ぼうとせず、必要に応じて専門の業者などに相談します。
エアコン
エアコンも、まず製造年式を確認します。ただし、エアコンの場合は本体の年式だけでなく「取り外しをどうするか」も考えておきたいところです。

売却を考えている場合、自分で取り外すのではなく、取り外しまで対応している買取業者や業者を探した方が安心です。自分で取り外した場合、買取状態によっては買取不可になる可能性もあります。エアコンは取り外し作業が必要になるため、家電の中でも少し判断が複雑です。
古くて買取が難しい場合も、取り外しと処分をどうするのかを先に決めておくと、家の片付けが進めやすくなります。
電子レンジ
電子レンジは冷蔵庫や洗濯機ほど大きくないので、状態や年式を確認したうえで、店頭に持ち込めそうなら買取査定に出してみます。

オーブンレンジなどは商品によって中古需要がありますが、5年以上前だから必ず売れる、というわけではありません。メーカーや年式、状態、現在の需要などによって査定は変わります。
持ち込む場合は、庫内の汚れや焦げ付きなども確認しておきます。無理に新品のようにする必要はありませんが、明らかな汚れがある場合は、落とせる範囲で掃除しておくと商品の状態を伝えやすくなります。
ガスコンロ
ガスコンロは、まず本体に貼られているシールなどから製造年式とガス種を確認します。
年式は前が「年」、後ろが「月」になります。

ガスコンロも年式や状態によって査定が変わります。焦げ付きや油汚れがひどい場合は買取が難しくなることもあるため、手放す前に落とせる汚れがないか確認しておきます。
持ち運べるサイズなら店頭に持ち込む方法もありますが、フリマアプリの場合は送料も考えなければなりません。売れた金額だけを見るのではなく、送料や手間まで含めて考えると、買取店に持ち込む方がラクな場合もあります。
掃除機
掃除機は、大型家電ほど片付けに困るものではないので、メーカーや年式、状態を確認してから売るかどうかを考えます。
例えば、もともとの販売価格が高い商品や中古市場で需要のあるメーカーの商品なら、多少古くても一度査定に出してみてもいいと思います。
一方で、コードレス掃除機などバッテリーを使う商品は、外観がきれいでもバッテリーの劣化具合までは見た目だけではわかりません。年式が古いものは、買取できるかどうかを含めて一度確認してみるくらいの気持ちで考えます。
空気清浄機・オーブントースター・美容家電などの小物
小型家電は、買取店に持ち込む、フリマアプリで売る、処分するという選択肢を比較しやすいジャンルです。
ただし、商品によって中古需要はかなり違います。例えば空気清浄機や加湿器は、フィルターなどの消耗品もあるため、古いものでは買取が難しい場合があります。
美容家電や小さめの調理家電なども、商品によっては中古需要がありますが、何でもフリマアプリに出せばいいわけではありません。送料や出品・梱包の手間まで考えると、店頭に持ち込んだ方が早く片付くものもあります。
反対に、焦げ付きがひどいオーブントースターや、古くなって状態が悪い小型家電などは、売ることに時間をかけるより、自治体のルールに従って処分した方がいい場合もあります。
家電を片付けるときは「売れるか」だけで考えない
家1軒分の家電を片付けるとき、全部を「少しでも高く売ろう」と考えると、かえって片付けが進まなくなることがあります。
私は、大型で比較的新しいものは出張買取を検討し、持ち運べるものは店頭査定、フリマアプリで売るメリットがありそうなものは出品、売るのが難しいものは処分、というように分けて考えます。
家電を買ったときの箱や説明書は、できれば残しておく
これから家電を購入する人なら、置いておけるスペースがある場合は、購入時の箱を残しておくのもおすすめです。
購入直後に不具合があった場合の返品や交換だけでなく、将来フリマアプリなどで手放すときに、発送用の箱として使えることがあります。
取扱説明書や保証書なども、箱の中にまとめておけば必要になったときに探しやすくなります。
もちろん、すべての箱を何年も保管する必要があるとは限りません。家の収納スペースと相談しながら、残しておくものを決めれば十分です。
まとめ|家1軒分なら、最初に年式を確認して仕分ける
家1軒分の家電をまとめて片付けるなら、まずは製造年式を確認するところから始めます。私がこれまで働いてきたショップでは、家電は製造から5~8年程度を買取の目安としていることが多かったものの、商品によって基準は違います。
そのため、年式だけで「売れる」「売れない」と決めつけるのではなく、メーカーや状態、需要なども含めて考えます。
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、比較的新しければ出張買取を検討し、持ち運べる家電は店頭査定、フリマアプリで売るメリットがありそうなものは出品、売るのが難しいものは処分というように、家電ごとに方法を変えていきます。
家1軒分の片付けでは、「少しでも高く売る」ことだけが正解ではありません。売るための手間や時間、運ぶ大変さ、送料や処分費用まで考えて、自分にとって無理のない方法を選ぶことも大切です。
▼「私が今、家1軒丸ごと中身を処分するとなったらどうする?」をシリーズで書いています!よかったら合わせて読んでみてください。





コメント